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士業のホームページと広告の決まり|税理士・社労士・行政書士が迷いやすい表現

公開 2026年10月23日 約5分で読めます

ホームページの文章を制作会社に任せたら、「地域で一番選ばれている事務所」「確実に節税できます」といった言葉が並んでいた。士業の事務所から、そんなご相談をいただくことがあります。税理士・社労士・行政書士の事務所のホームページは、一般の会社の広告とは違い、所属する会の広告に関する決まりと関わることがあります。この記事では、迷いやすい表現の考え方と、迷ったときの確認の進め方をお伝えします。具体的な解釈は所属会によって違うため、最終的な判断は所属会にご確認ください。

士業のホームページは「広告」として見られることがある

事務所のホームページは、事務所の紹介であると同時に、相談者の方に向けた広告としての役割も持っています。士業の資格者は、それぞれの所属する会の会則や規程に従う立場にあり、会によっては広告に関する決まりや指針を設けています。

そうした決まりの多くは、相談者の方が誤解しないように、また資格者の品位を保つために設けられているものです。ホームページの文章を考えるときは、「相談者の方が読んで誤解しないか」「事実で裏付けられるか」という視点を持っておくと、多くの場面で迷いが減ります。

また、税理士・社労士・行政書士では、それぞれ所属する会が違い、決まりの書き方や細かな扱いも同じではありません。複数の資格を持つ所長が一つのホームページで複数の業務を紹介している場合や、別の資格者と共同で事務所を運営している場合は、それぞれの会の決まりを確かめる必要があることもあります。どの会の決まりが関わるのかを最初に整理しておくと、確認の相手を迷わずに済みます。

この記事の立場

広告に関する決まりの中身や解釈は、資格や所属する会によって異なります。この記事では一般的な考え方だけをお伝えし、個別の判断は所属会にご確認いただくことをおすすめしています。

迷いやすい5つの表現

事務所のホームページでよく見かけ、迷いやすい表現を5つに分けて整理します。どれも「書いてはいけない」と決めつけるものではありません。書くなら何に気をつけるか、という目安です。

表現の種類例気をつけたいこと
比較・順位地域で一番、他の事務所より安い根拠を示せない比較や順位は避ける
結果の約束確実に節税できる、許可が取れると約束する結果を約束するように読める書き方は避ける
実績の数字相談件数、顧問先の数事実で裏付けられるか、時点を書けるか
お客様の声顧問先の感想、推薦の言葉本人の同意と、守秘への配慮
専門・特化相続専門、建設業に強い所属会の決まりで扱いが定められている場合がある
士業のホームページの表現を確かめる流れとして、事実で裏付けられるか、相談者が誤解しないか、所属会の決まりに沿っているかの3つを順に確かめ、迷ったら所属会に確認することを示した図
表現に迷ったら「事実・誤解・所属会」の順で確かめる

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制作会社が書いた文章をそのまま載せない

ホームページを作るとき、制作会社が文章の下書きまで用意してくれることがあります。制作会社はホームページの作り方の専門家ですが、士業の所属会の決まりに詳しいとは限りません。一般の会社のホームページと同じ感覚で、目を引く言葉を選んでしまうこともあります。

  1. 下書きを資格者が読む公開前に、所長など資格者がすべての文章に目を通します。トップページの大きな見出しや画像の中の文字も対象です。
  2. 比較・約束・数字に印を付ける上の表の5つに当てはまる表現に印を付け、根拠や同意があるかを確かめます。
  3. 迷う表現は所属会に確認する判断に迷う表現は、所属会の窓口や広告に関する案内で確認します。
  4. 確認した日と内容を記録するあとで表現を変えるときや、制作会社が変わったときのために、確認した日と内容を残しておきます。

広告やバナー、検索連動型の広告文も同じように確かめておくと安心です。ホームページ本体だけでなく、事務所の名前で出しているすべての文章が対象になると考えておきましょう。

見落としやすいのが、ブログやコラムの過去記事です。開業当初に勢いで書いた記事や、制度が変わる前の説明がそのまま残っていると、今の事務所の考えと違う表現が検索から読まれ続けることがあります。年に一度、過去記事の題名だけでも一覧で眺め、気になるものは書き直すか非表示にしておくと安心です。

画像の中の文字も文章と同じ扱い

トップページの大きな画像やバナーに入っている言葉は、管理画面の文章検索では見つかりません。「満足度」「安心の」「一番」などの言葉が画像に入っていないか、目で確かめてください。

料金・お客様の声・事務所情報は特に丁寧に

広告の決まりと関わりやすいのが、料金、お客様の声、そして事務所の基本情報です。料金は、税込か税抜か、何が含まれるか、何によって金額が変わるかをはっきり書くことで、誤解を防げます。料金表の運用は料金表を改定するとき、載せ替え漏れを防ぐ手順で詳しく扱っています。

お客様の声は、相談者の方にとって参考になる一方で、顧問先の情報を守る立場との兼ね合いがあります。名前や会社名を出す場合はもちろん、出さない場合でも、内容から顧問先が分かってしまわないかに気を配る必要があります。詳しくはお客様の声や顧問先のロゴを載せるときをご覧ください。

資格者の氏名、登録番号、所属会、事務所の所在地などの基本情報は、相談者の方が事務所を確かめるための大切な手がかりです。どこに何を載せるかは事務所情報・登録番号の載せ方でまとめています。

表現を整えたら、ホームページの「土台」も確かめる

文章を見直すと、管理画面に入って作業する機会が増えます。そのときに、更新されていないプラグインや、古いPHPの版のままになっていることに気づく事務所もあります。表現と同じように、ホームページの土台も相談者の方の信頼に関わります。

HPドクターでは、無料の自動診断で、ニュースになった弱点に当てはまりそうか、アドレス欄の鍵マークが有効かなどを確かめられます。続けて見守るなら、AIみまもり+AIチャット(月額1,500円・14日間無料)が週3回サイトを診断し、変化があったときだけお知らせします。表現の書き換えのあとに、意図しない変化が起きていないかを見守る使い方もできます。

なお、HPドクターは表現が所属会の決まりに沿っているかを判断するサービスではありません。表現の判断は所属会に、ホームページの安全と手入れはHPドクターに、という形でお使いください。今の制作会社との契約はそのままでかまいません。

まずは14日間、AIに見守らせてください

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よくあるご質問

「相続に強い」と書いてもよいですか?

専門や得意分野の表示については、所属会によって扱いが定められている場合があります。書き方によって受け取られ方が変わるため、迷う場合は所属会にご確認ください。取扱業務として事実を並べる書き方にすると、誤解は生まれにくくなります。

顧問先の数を載せてもよいですか?

事実で裏付けられる数字であれば、載せている事務所もあります。いつ時点の数字かを書き、定期的に更新できるかも考えておきましょう。表現の扱いに迷う場合は、所属会にご確認ください。

制作会社に文章を任せても大丈夫ですか?

下書きを任せるのはかまいませんが、公開前に資格者がすべての文章に目を通すことをおすすめします。比較・結果の約束・数字・お客様の声などに当てはまる表現は、特に丁寧に確かめてください。

過去に載せた表現が決まりに合っているか心配です。

まず、上の表の5つの表現に当てはまる箇所を書き出してみてください。そのうえで、迷う箇所を所属会に確認し、必要に応じて書き換えます。画像の中の文字は見落としやすいので注意してください。

検索連動型の広告の文章も確かめたほうがよいですか?

はい。広告の文章は短い分、目を引く言葉を選びがちです。ホームページ本体と同じように、比較・結果の約束・数字などに当てはまる表現がないかを確かめ、迷う表現は所属会にご確認ください。

この記事は、税理士・社労士・行政書士事務所のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。