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事務所ホームページの料金表を改定するとき、載せ替え漏れを防ぐ手順

公開 2026年10月23日 約5分で読めます

顧問料や申告報酬を見直したのに、ホームページのどこかに古い金額が残っていた。相談者の方からの問い合わせで初めて気づいた、というお話は少なくありません。料金表のページは直したものの、トップページの「料金の目安」や、昔のブログ記事、配布しているPDFにまで金額が書かれていた、という形です。この記事では、事務所の料金を改定するときに、ホームページのどこを、どの順番で直せば漏れが出にくいかをお伝えします。

料金は「料金表のページ」以外にも載っている

ホームページを作った当初は、料金は料金表のページにだけ載せていたはずです。ところが数年たつと、さまざまな場所に金額が広がっていきます。トップページの「月額〇円から」という見出し、取扱業務ごとのページの目安、キャンペーンのお知らせ、よくある質問、そして印刷用のPDFなどです。

料金表のページだけを直しても、他の場所に古い金額が残っていれば、相談者の方はどちらが正しいのか分からなくなります。面談の場で「ホームページには違う金額が書いてありました」と言われると、説明に時間がかかるだけでなく、事務所への信頼にも関わります。

特に士業の事務所では、料金表が「相談するかどうか」を決める材料になっていることが多いものです。税理士事務所なら顧問料と決算料、社労士事務所なら顧問料と手続きごとの報酬、行政書士事務所なら許認可の種類ごとの報酬、というように、相談者の方は自分の場合にいくらかかりそうかを料金表で確かめてから問い合わせます。金額が場所によって違うと、その段階で相談をためらわせてしまうこともあります。

料金表を改定するときの流れとして、金額が載っている場所の洗い出し、新しい料金表の作成と資格者の確認、改定日にあわせた差し替え、古い金額が残っていないかの最終確認の4段階を順に示した図
料金改定は「洗い出し→作成→差し替え→確認」の順で

まず、金額が載っている場所をすべて書き出す

改定の作業で一番大切なのは、最初の洗い出しです。思い出せる範囲で書き出すだけでなく、ホームページ全体を検索して探すと漏れが減ります。WordPressで作ったホームページなら、管理画面の投稿や固定ページの検索で「円」や「月額」と入れると、金額を含むページが一覧で出てきます。

金額が載りやすい場所見落としやすい理由確認のしかた
料金表のページここは直すので漏れにくい表の金額と注記を見直す
トップページの見出し画像の中に文字が入っていることがある画像の文字も目で確かめる
取扱業務ごとのページ業務ごとに「目安」を書いている業務ページを一つずつ開く
お知らせ・ブログ過去の記事に当時の金額が残る管理画面で「円」を検索する
よくある質問料金の質問に金額で答えている質問ページを読み直す
PDF・申込書ホームページとは別に作られているダウンロード用ファイルを開く

見落としやすいのは、画像とPDFです。どちらも管理画面の検索には出てこないため、目で確かめるしかありません。トップページの大きな画像に「顧問料月額〇円〜」と入っている場合は、画像そのものを作り直す必要があるので、制作会社への依頼が必要になることもあります。

新しい料金表を作るときに気をつけたいこと

新しい料金表は、金額だけでなく「何が含まれるか」まで書いておくと、相談の段階での行き違いが減ります。たとえば記帳代行の有無、決算や年末調整が別料金かどうか、書類作成と提出代行の範囲、交通費の扱いなどです。

  • 税込か税抜かをはっきり書く(表の上に一言添えるだけでも分かりやすくなります)
  • 「〜」の範囲は、何によって金額が変わるのかを書く(売上規模、従業員数、書類の数など)
  • 別途かかる費用を料金表のすぐ下にまとめる
  • 改定日を明記し、それ以前のご契約の扱いを書く

表現は所属会の決まりも確認を

料金の見せ方は、所属する会の広告に関する決まりに関わることがあります。他の事務所との比較や「どこよりも安い」のような書き方は避け、迷う表現は所属会にご確認ください。詳しくは士業のホームページと広告の決まりでも触れています。

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改定日にあわせて差し替え、顧問先にも案内する

料金の改定は、顧問先との関係にも関わります。ホームページだけ先に変わり、顧問先へのご案内が後になると、「聞いていない」と感じさせてしまうことがあります。差し替えの順番は、次のように進めると落ち着いて対応できます。

  1. 顧問先へ先にご案内する書面やメールで、改定の内容と時期、既存のご契約の扱いをお知らせします。
  2. お知らせを事前に載せる改定日の少し前に「料金改定のお知らせ」を載せ、新しい料金表の公開日を予告します。
  3. 改定日に料金表を差し替える料金表のページ、業務ページ、よくある質問、画像、PDFをまとめて差し替えます。
  4. 古い金額が残っていないか確かめる洗い出しの一覧に沿って、一つずつ開いて確認し、印を付けていきます。
  5. 古いお知らせの扱いを決める過去の料金キャンペーンの記事は、非表示にするか「当時の料金です」と一言添えます。

顧問先への案内ページを別に持っている事務所は、そちらも合わせて更新します。案内ページの運用については顧問先へのお知らせページの作り方と運用をご覧ください。

差し替えたら、料金以外の「動き」も確かめる

料金表の差し替えは、ページの作り替えを伴うことがあります。作業のあとに、表がスマートフォンで崩れていないか、相談フォームへのボタンが正しく動くか、PDFのリンクが切れていないかも見ておきましょう。料金を見た相談者の方が、そのまま相談の申込みに進める状態になっていることが大切です。

また、差し替えの作業で管理画面に入る機会が増えると、WordPressやプラグインの更新の通知に気づくことがあります。その場で更新ボタンを押してよいかは、契約や作業の担当によって変わります。迷ったときは、まず制作会社や保守会社に確認してください。

作業を外に頼む場合は、洗い出しの一覧をそのまま依頼書として渡すと、やり取りが少なくて済みます。「このページのこの金額を、この日にこう変える」という形にしておけば、見積もりも出しやすく、作業後の確認も一覧に印を付けるだけで終わります。次の改定のときにも、同じ一覧を使い回せます。

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よくあるご質問

料金表は載せないほうがよいのでしょうか?

載せるかどうかは事務所の方針しだいです。載せる場合は、何が含まれるか、何によって金額が変わるかまで書いておくと、相談の段階での行き違いが減ります。表現については所属会の決まりもあわせてご確認ください。

画像に入っている金額は自分で直せますか?

画像の中の文字は、管理画面の文章のようには直せません。元の画像データから作り直す必要があるため、制作会社に依頼することが多いです。今後のために、金額は画像ではなく文章で載せておくと、改定のたびの手間が減ります。

過去のブログ記事の金額も直すべきですか?

当時の料金として残す場合は、記事の冒頭に「掲載時点の料金です。現在の料金は料金表をご覧ください」と一言添えると誤解を防げます。内容が古くなった記事は、非表示にするのも一つの方法です。

改定のお知らせはいつ頃載せればよいですか?

顧問先へのご案内を先に済ませたうえで、改定日の少し前に載せるのが落ち着いた進め方です。新しい相談者の方には、改定日から新しい料金表を見ていただけるようにしておきます。

この記事は、税理士・社労士・行政書士事務所のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。