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保守の頼み方・選び方

士業事務所のホームページ保守費用、何に払っている?見積もりと請求書の読み方

公開 2026年10月23日 約5分で読めます

毎月の経費の中に「ホームページ管理費」という項目がある。開業のときに制作会社から勧められて契約したものの、何をしてもらっているのかはよく分からない。顧問先の経費には目を光らせている士業の先生でも、ご自身の事務所のホームページ保守費は見直していない、というお話をよく伺います。この記事では、保守費用を金額の大小ではなく「何が含まれているか」で読み解く方法と、事務所ならではの確かめたい項目をお伝えします。

同じ「保守」でも、中身は事務所ごとに違う

ホームページの保守費用は、金額だけを並べても高いか安いかを判断できません。同じ「保守」という言葉でも、含まれている作業がまったく違うからです。サーバー代だけを指している場合もあれば、WordPressの更新、文章の修正、相談フォームの点検、困ったときの対応まで含む場合もあります。

顧問先の経費を見るときに、勘定科目の名前だけでなく中身を確かめるのと同じです。「ホームページ管理費」という名前の中に何が入っているのかを分解してみると、払っている金額が妥当かどうかが見えてきます。

ホームページ保守費用の中身を、サーバーとドメインの代金、WordPressやPHPなど土台の更新、お知らせや料金表などの文章の修正、相談フォームの点検と困ったときの対応の4つに分け、4つのどれが含まれるかを確かめてから金額を比べることを示した図
保守費用は4つの中身に分けてから比べる

保守費用の中身を4つに分けて確かめる

保守費用の中身は、大きく次の4つに分けられます。今の契約書や請求書を手元に置いて、それぞれが含まれているかを確かめてみてください。

中身やさしく言うと事務所で確かめたいこと
サーバー・ドメインホームページを置く場所の家賃と、住所の代金名義が事務所か、制作会社か
土台の更新WordPress・プラグイン・PHPを新しくする作業PHPの版の切り替えまで入っているか
文章の修正お知らせ・料金表・所員紹介などの差し替え月に何回まで、何日で直してもらえるか
点検と対応相談フォームの確認、表示の不具合や書き換えへの対応誰が、どのくらいの早さで動くか

特に確かめていただきたいのが「土台の更新」です。2026年10月には、ホームページを動かすPHPに深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました。WordPressの更新は契約に入っていても、PHPの版の切り替えは入っていない、という契約もあります。この部分が含まれているかどうかで、同じ金額でも意味が大きく変わります。

「保守一式」とだけ書かれていたら

見積もりや請求書に「保守一式」としか書かれていない場合は、上の表を見せて「このうちどれが含まれていますか」と聞いてみてください。答え方で、その会社がどこまで見てくれているかが分かります。

士業の事務所ならではの、確かめたい項目

一般の会社と比べて、士業の事務所のホームページには、守秘と相談の入り口に関わる大切な部分があります。保守費用の中に、次のような項目が含まれているかも確かめておくと安心です。

  • 相談フォームが届いているかの点検:フォームが止まると、新しい相談の機会を逃します
  • 繁忙期の対応:確定申告や年度更新の時期に、受付案内の差し替えを急いで頼めるか
  • 秘密を守る約束:保守の作業で相談フォームの控えなどに触れる場合、秘密保持の取り決めがあるか
  • 管理画面の入り方の管理:所員の入れ替わりのときに、ログイン情報の整理を頼めるか

秘密保持の取り決めは、見落とされがちな項目です。制作会社は、作業の中で相談フォームの送信内容やサーバーの中のデータに触れる可能性があります。顧問先や相談者の方の情報を預かる事務所として、取り決めがあるかを確かめておきましょう。保守会社を選ぶときの観点は保守会社の選び方で詳しくまとめています。

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回数と対応時間で、同じ作業でも価値が変わる

同じ「文章の修正」でも、月に1回までなのか、回数の制限がないのかで、実際の使い勝手は大きく変わります。休業のお知らせや繁忙期の受付案内を急いで載せたいのに、「今月分はもう使い切りました」と言われては困ります。

対応時間も大切です。平日の日中しか受け付けていない会社の場合、金曜の夜にホームページが表示されなくなると、月曜まで止まったままになることもあります。士業の事務所は土日に相談を受ける方も多いので、休日の扱いも確かめておきたいところです。

確かめること聞き方の例
文章の修正の回数お知らせの差し替えは月に何回までお願いできますか
修正までの日数依頼してから何日くらいで載りますか
土台の更新の頻度WordPressとプラグインは月に何回見ていますか
困ったときの受付時間夜間や休日に表示されなくなったら、いつ動いてもらえますか
作業の報告何をしたかの報告はいただけますか

今の契約を見直す手順

すでに保守契約を結んでいる場合は、次の順番で中身を確かめると整理しやすくなります。事務員さんにお願いしても進められる内容です。

  1. 契約書と直近の請求書を集める契約書、見積もり、直近の請求書を手元にそろえます。
  2. 4つの中身に印を付けるサーバー・ドメイン、土台の更新、文章の修正、点検と対応のどれが含まれているかに印を付けます。
  3. 分からない項目を質問にまとめる印が付けられなかった項目を、そのまま制作会社への質問にします。
  4. 答えを記録する答えと日付を記録し、契約書と一緒に保管します。
  5. 足りない部分の補い方を考える足りない部分を今の会社に追加で頼むか、別の形で補うかを考えます。

見直してみると、「思っていたより多くのことをしてもらっていた」と分かる場合もあれば、「サーバー代しか払っていなかった」と分かる場合もあります。どちらであっても、中身が分かったこと自体に意味があります。契約の見直しや乗り換えを考える場合は保守契約を見直す前に確かめたいこともご覧ください。

HPドクターの料金と、役割の分け方

参考までに、HPドクターの料金もお伝えします。AIみまもり+AIチャット(AI相談プラン)は月額1,500円で、14日間は無料でお試しいただけます。週3回(月・水・金)サイトを診断し、変化があったときだけお知らせします。気になることはAIに相談できます。

人に相談したい場合は、助言プラン(月額20,000円・50,000円、税別)があります。作業が必要な場合は別途お見積もりです。今の制作会社との契約はそのままでかまいません。「更新や修正は制作会社、見守りと相談はHPドクター」というように、役割を分けてお使いいただけます。

まずは無料の自動診断で、今のホームページにどんな手入れが必要なのかを確かめるところから始めるのがおすすめです。

まずは14日間、AIに見守らせてください

今の制作会社との契約はそのままで、貴事務所のサイトをAIが週3回診断し、変化があった時だけお知らせします。人に相談したい方は、無料で担当者にご相談いただけます。

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よくあるご質問

保守費用が安い会社を選べば問題ありませんか?

金額だけでは判断できません。サーバー代だけの契約もあれば、更新・点検・対応まで含む契約もあります。4つの中身のどれが含まれるかを確かめてから比べることをおすすめします。

サーバー代と保守費は別物ですか?

別々に請求されることも、まとめて請求されることもあります。サーバー代はホームページを置く場所の家賃のようなもので、保守費はその中身を手入れする作業代です。請求書の品目を見て、どちらが含まれているか確かめてください。

保守契約に入っていれば、PHPの更新もしてもらえますか?

契約によります。WordPressの更新は含まれていても、PHPの版の切り替えは含まれていないことがあります。制作会社に「PHPの版の切り替えは契約に含まれますか」と直接聞いてみてください。

秘密保持の取り決めは必要ですか?

保守の作業で相談フォームの控えやサーバーの中のデータに触れる可能性がある場合は、取り決めがあると安心です。今の契約にあるかどうか、契約書を確かめてみてください。

今の制作会社との契約を解約しないと、HPドクターは使えませんか?

いいえ、今の制作会社との契約はそのままでかまいません。役割を分けてお使いいただけます。

この記事は、税理士・社労士・行政書士事務所のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。