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事務所ホームページのバックアップ、何をどこに残す?士業事務所の確かめ方

公開 2026年10月23日 約5分で読めます

「バックアップは取っていますか」と聞かれて、「制作会社がやってくれているはず」と答える事務所は多いものです。ところが、実際に戻そうとしたら、バックアップが半年前のものしかなかった、記事は戻ったが画像が戻らなかった、というお話も伺います。お知らせや料金表、顧問先への案内を積み重ねてきたホームページは、事務所の大切な資産です。この記事では、バックアップを「取っているか」ではなく「戻せるか」で確かめる方法をお伝えします。

バックアップは「戻せて初めて」意味がある

バックアップとは、ホームページの中身の写しを別の場所に保存しておくことです。誤って記事を消してしまったとき、更新のあとに表示が崩れたとき、外部から書き換えられたときなどに、写しから元の状態に戻すために使います。

ここで大切なのは、写しを取っていることよりも、その写しから実際に戻せるかです。写しが古すぎる、一部しか取れていない、写しがホームページと同じサーバーにしかない、という状態では、いざというときに役に立たないことがあります。

事務所ホームページのバックアップを確かめる観点として、誰が取っているか、何を取っているか、どこに置いているか、どのくらいの間隔で取っているかの4つを並べ、4つが分かると戻せるかが判断できることを示した図
バックアップは「誰が・何を・どこに・どの間隔で」で確かめる

確かめたい4つのこと:誰が・何を・どこに・どの間隔で

バックアップの状態は、次の4つが分かれば判断できます。制作会社や保守会社に聞くときも、この4つをそのまま質問にすると答えをもらいやすくなります。

確かめること聞き方の例気をつけたい答え
誰が取っているかバックアップはどなたが管理していますか「サーバー会社がやっているはず」と曖昧
何を取っているか記事・画像・設定のすべてが含まれますか「データベースだけ」など一部のみ
どこに置いているか写しはホームページと別の場所にありますか同じサーバーの中だけ
どの間隔で取っているか何日おきに、何世代分残していますか月に一度、または「不定期」

WordPressのホームページは、文章などが入っている「データベース」と、画像やデザインなどの「ファイル」の2つでできています。片方だけでは元に戻せないので、両方が含まれているかを確かめてください。

士業の事務所のホームページには、年ごとの提出物の案内、制度変更の解説、料金表の改定履歴など、積み重ねてきた記事が多く載っています。こうした記事は、作り直そうとすると大きな手間がかかります。特に、顧問先向けの案内に添付しているPDFや書類のひな形は「ファイル」の側に入っているため、データベースだけの写しでは戻りません。何が戻せて何が戻せないのかを、一度はっきりさせておきましょう。

「何世代分」も大切

毎日取っていても、1日分しか残さない設定だと、書き換えに数日気づかなかった場合に、書き換えられた後の写ししか残っていないことがあります。数日〜数週間分を残しておく設定かどうかも聞いてみてください。

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相談フォームの控えは「残しすぎない」ことも考える

士業の事務所ならではの論点が、相談フォームの控えです。フォームのプラグインによっては、送信された内容をホームページのデータベースにも保存する設定になっています。この場合、バックアップの写しの中にも、相談者の方の氏名や相談内容が含まれることになります。

相談内容には、家族の状況、借入れ、労務の問題など、他人に知られたくない事柄が含まれることがあります。守秘を大切にする事務所として、次の点を確かめておくと安心です。

  • フォームの送信内容が、ホームページのデータベースにも保存される設定になっているか
  • 保存されている場合、事務所のメールに届いていれば足りるので、保存しない設定にできるか
  • バックアップの写しを置いている場所に、誰がアクセスできるか
  • 古い写しをいつ消しているか

設定を変える場合は、制作会社と相談してから進めてください。相談フォームの通り道や守り方については、同じ業種向けの別の記事でも詳しく扱っています。

年に一度は「戻す練習」をしてもらう

バックアップが本当に使えるかは、実際に戻してみないと分かりません。とはいえ、本番のホームページで試すわけにはいきません。制作会社や保守会社に、次のような確認をお願いしてみましょう。

  1. 戻す手順があるかを聞く「もしもの時、どのくらいの時間で、どの時点の状態に戻せますか」と聞きます。
  2. 試しに戻してもらう本番とは別の場所に写しを戻し、表示や相談フォームが動くかを確かめてもらいます。
  3. 結果を記録する戻すのにかかった時間、戻らなかったものがあったかを記録しておきます。
  4. 足りない点を直す画像が戻らなかった、間隔が長すぎた、などの点があれば設定を見直します。

大きな更新の前、たとえばPHPの版の切り替えやWordPressの大きな更新の前にも、その場でバックアップを取ってもらうと安心です。更新の担当の確かめ方はWordPressとPHPの更新は誰がする?をご覧ください。

あわせて、事務所の側でも「戻すと決めたら誰に連絡するか」を決めておくと、いざというときに慌てずに済みます。制作会社の連絡先、サーバーの契約者、事務所の窓口になる人を一枚の紙にまとめ、所長と事務員さんの両方が分かる場所に置いておきましょう。繁忙期に起きても、その紙を見れば次に何をするかが分かる状態が理想です。

バックアップと見守りをセットで考える

バックアップは、問題が起きたあとに戻すための備えです。一方で、問題が起きたことに早く気づけなければ、どの時点に戻せばよいかも分かりません。書き換えに数週間気づかなければ、その間の写しはすべて書き換えられた後のものになってしまいます。

HPドクターの無料の自動診断では、今のホームページの状態を約10秒で確かめられます。続けて見守る場合は、AIみまもり+AIチャットが月額1,500円・14日間無料です。週3回(月・水・金)サイトを診断し、変化があったときだけお知らせするので、早く気づいて、戻すべき時点を判断しやすくなります。

今の制作会社との契約はそのままでかまいません。バックアップは制作会社、見守りはHPドクター、という分担もできます。バックアップの体制を含めて今の契約を見直したい場合は保守契約を見直す前に確かめたいことも参考にしてください。

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よくあるご質問

レンタルサーバーの自動バックアップがあれば十分ですか?

多くのレンタルサーバーには自動バックアップの機能がありますが、残す期間や、戻すときの手順・費用はサーバーごとに違います。写しがホームページと同じサーバーの中にしかない場合もあるので、別の場所にも写しがあるかを確かめておくと安心です。

事務所で自分でバックアップを取ることはできますか?

WordPressのバックアップ用のプラグインを使えば、事務所でも取ることはできます。ただし、戻す作業には知識が要ることがあります。取ることと戻すことの両方を誰が担うのかを決めてから始めてください。

バックアップの写しに相談内容が入っていても大丈夫ですか?

写しを置く場所の守りが十分であれば問題になりにくいですが、事務所のメールに届いていれば足りる場合は、そもそもホームページに保存しない設定も考えられます。制作会社と相談して決めてください。

どのくらいの間隔で取れば安心ですか?

更新の頻度によって変わります。お知らせをよく更新する事務所ほど、間隔を短くしておくと安心です。間隔とあわせて、何日分の写しを残しているかも確かめてください。

書き換えに気づいたら、まずバックアップから戻せばよいですか?

戻す前に、いつから書き換えられていたのかと、原因がふさがれているかを確かめる必要があります。原因が残ったまま戻すと、また書き換えられることがあります。制作会社や保守会社に状況を伝えて相談してください。

この記事は、税理士・社労士・行政書士事務所のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。