税理士・社労士・行政書士事務所のルール
資格者のプロフィール・経歴欄の書き方|税理士・社労士・行政書士事務所が気をつけたいこと
事務所のホームページに載せている所長や資格者のプロフィール欄、開業したときに書いたまま、ずいぶん手を入れていない事務所も多いのではないでしょうか。得意分野を具体的に書きたい一方で、どこまで書けば言い過ぎになるのか、顔写真や肩書きの表記はこのままでよいのか、迷う所長・事務員の方も少なくありません。この記事では、プロフィール・経歴欄を書くときに確かめておきたい項目と、表現で気をつけたい点を整理します。
プロフィール欄は「事実」と「評価の言葉」が混ざりやすい場所
事務所のホームページにある、所長や担当する税理士・社労士・行政書士のプロフィール欄は、相談者の方がどの事務所に声をかけるかを決めるときに、料金表と並んでよく読まれる場所です。学歴や経歴、得意分野、顔写真などを並べておくと、相談者の方は「どんな人が対応してくれるのか」を具体的に想像しやすくなります。
一方で、プロフィール欄は「事実を書く場所」と「選ばれるための言葉を置く場所」が同じ欄に混ざりやすいところでもあります。学歴や登録番号のような事実と、評価や比較を示す言葉が並んでいると、あとから見直すときにどちらも同じ調子で直してしまい、事実のはずの記載まで誇張された表現に引っ張られてしまうことがあります。
まずは、今載せているプロフィール文を、事実の部分と、人柄や得意分野を伝える部分とに分けて読み直してみることから始めると、どこを確かめればよいかが見えやすくなります。
載せてよい項目と、書き方で迷いやすい項目
プロフィール欄に載せる項目ごとに、書き方の目安と気をつけたい点を整理すると次のようになります。事務所の中で見直すときの出発点として使ってみてください。
| 項目 | 書き方の例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 学歴・資格の登録 | 〇〇大学〇〇学部卒業/税理士登録第〇号 | 事実だけを書き、登録年や号数を最新の状態に保つ |
| 所属団体・研修歴 | 〇〇会所属/〇〇研修会での講師経験 | 肩書きの正式名称を所属会の表記と合わせる |
| 得意分野 | 相続・事業承継のご相談を多く承っています | 「専門」「特化」と言い切らず、相談実績の範囲として書く |
| 人柄・休日の過ごし方 | 休日の過ごし方や事務所での様子の紹介 | 事実と違う印象を与えない範囲にとどめる |
表の右端にある「気をつけたいこと」は、どの項目でも共通して、事実をそのまま書いているかを基準に考えると判断しやすくなります。読んだ相談者の方が、実際に会ったときに「書いてあることと違う」と感じない内容になっているかを基準にしてください。
得意分野・実績の書き方で誤解を招かないために
得意分野を具体的に書くことは、相談者の方にとって事務所を選ぶ助けになります。一方で、相談件数や解決率のような数字を挙げて得意さを示そうとすると、根拠を示しづらい数字になりやすく、他の事務所との比較を暗に示す表現にもなりやすい場所です。
- 件数・割合・金額などの数字は、裏付けを示せないまま載せない
- 「地域で一番」「どこよりも丁寧」のような比較や優劣を示す言葉は使わない
- 得意分野は「相談を多く承っている」「取り扱っている」など、実績の範囲を示す言い方にとどめる
- 資格の名称や登録番号は、所属する団体の案内に出ている表記のまま使う
この記事の立場
資格の表示や広告に関する決まりの具体的な解釈は、所属する税理士会・社会保険労務士会・行政書士会などによって異なります。この記事では一般的に気をつけたい観点をお伝えしていますが、表現に迷ったときは所属の団体や所管の窓口にご確認ください。広告の決まり全体については士業のホームページと広告の決まりもあわせてご覧ください。
書き終えたら、プロフィール欄だけでなく、ホームページ全体の表現がこうした考え方に沿っているかを一度確かめておくと安心です。無料の自動診断では、今のホームページの状態を約10秒で確かめられます。
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顔写真・肩書き・外部の資格表示で確認したいこと
プロフィール欄には、文章だけでなく顔写真や肩書きの表記、外部の制度・団体のロゴなどを載せている事務所もあります。文章以外の部分にも、確かめておきたい点があります。
- 顔写真は本人の許可を得て、現在の見た目と大きく変わらないものを使っているか
- 肩書きの表記(税理士・社会保険労務士・行政書士などの名称)が登録情報と一致しているか
- 他の制度・検定の名称やロゴを載せる場合、使用できる条件を確認しているか
- 複数の資格者がいる事務所で、誰がどの業務を主に担当するかが相談者の方に分かる書き方になっているか
事務所の基本情報(所在地・登録番号・代表者名など)の載せ方については、事務所情報・登録番号はどこに載せる?で詳しく扱っています。プロフィール欄とあわせて見直すと、情報の抜けや表記のずれに気づきやすくなります。
作ったら終わりではない:変更があったときの見直し方
プロフィール欄は、一度作って公開したら終わりというわけではありません。資格者の異動や研修歴の更新、所属団体の決まりの変更などがあったときに、載せている情報が古くなっていないかを確かめる機会を決めておくと、直し忘れを防ぎやすくなります。
- 資格者本人に確認してもらう載せる前と、内容を変えるときには、本人に読んでもらい事実と違う点がないかを確認します。
- 所属会の決まりに合わせる表現に迷う箇所があれば、公開する前に所属の団体へ確認してから載せます。
- 変更があったら早めに直す資格の更新・異動・退職などがあったら、プロフィール欄の記載をそのままにせず見直します。
- 公開後にもう一度読む求人情報や事務所概要のページと内容がずれていないかを確かめます。
見直しのタイミングを事務所の中だけで覚えておくと、繁忙期に抜けてしまうことがあります。ホームページ全体の変化に早く気づけるよう見守っておくと、プロフィール欄のような細かな記載の古さにも気づきやすくなります。HPドクターのAIみまもり+AIチャットは月額1,500円・14日間無料で、週3回(月・水・金)サイトを診断し、変化があったときだけお知らせします。今の制作会社との契約はそのままで利用できます。人に相談したい場合は、無料でご相談いただけます。
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14日間無料で始める まずは人に相談するよくあるご質問
プロフィールに「〇年の実績」のような年数を書いてもよいですか?
開業年や資格の登録年のような事実としての年数は書いて構いません。一方で、相談件数や解決率のような数字は根拠を示しづらく、誤解を招きやすいため、載せないほうが安心です。
顔写真は必ず載せたほうがよいですか?
必須ではありませんが、相談者の方の安心感につながることが多いです。載せる場合は本人の許可を得て、現在の様子に近い写真を使うようにしてください。
他の資格者のプロフィールと内容が似てしまっても問題ありませんか?
事実を正確に書いた結果、似た表現になること自体は問題ではありません。得意分野や人柄の部分で、その人らしい具体的な言葉を添えると、違いが伝わりやすくなります。
肩書きの表記で迷ったらどうすればよいですか?
所属する税理士会・社会保険労務士会・行政書士会などの案内に従ってください。表記に迷う場合は、直接所属の団体にご確認いただくことをお勧めします。
退職した資格者のプロフィールはすぐに消すべきですか?
事実と異なる情報を残さないために、退職が決まった時点で早めに見直し、掲載を終了する時期を決めておくと安心です。
この記事は、税理士・社労士・行政書士事務所のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。
