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セキュリティ・弱点

士業事務所のホームページ 安全点検チェックリスト|繁忙期明けに年1回見直したい20項目

公開 2026年10月23日 約5分で読めます

事務所のホームページは、開業のときや事務所を移転したときには気にかけても、その後は何年も見直していない、ということが多いものです。とはいえ、何をどこまで確かめればよいのか分からない、というのが本音ではないでしょうか。この記事では、税理士・社労士・行政書士の事務所が年に一度、所長と事務員さんで確かめられるチェックリストをご用意しました。確定申告や年度更新の繁忙期が明けたころに、ひととおり見直してみてください。

点検は「6つの分野」に分けると進めやすい

ホームページの安全にかかわることは多岐にわたりますが、事務所で確かめる範囲は、次の6つの分野に分けると整理しやすくなります。すべてを一日で終える必要はありません。分野ごとに担当を決め、分からない項目は制作会社に聞く前提で進めてください。

士業事務所のホームページ点検を、土台と部品、鍵マーク、相談フォーム、管理アカウント、契約と名義、顧問先向けページの6つの分野に分け、所長と事務員さんと制作会社で分担して年に一度確かめることを示す図
6つの分野に分けて、担当を決めて点検する

このうち、所長ご自身で判断が必要なのは「契約と名義」と「顧問先向けページ」に載せる内容です。それ以外の分野は、事務員さんに確認してもらい、分からない項目に印をつけて制作会社に聞く、という分担がしやすいはずです。

分野1〜3:土台と部品・鍵マーク・相談フォーム

まずは、ホームページそのものが安全に動いているかを確かめる項目です。分からないものには「?」を付けておきましょう。

分野確かめること分からない時に聞く相手
土台と部品1. PHPの版が修正版(8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35)以上か制作会社・サーバー会社
土台と部品2. WordPress本体と追加部品が更新されているか制作会社
土台と部品3. 使っていない追加部品やデザインの部品が残っていないか制作会社
土台と部品4. ホームページ一式の控え(バックアップ)が定期的に取られているか制作会社・サーバー会社
鍵マーク5. すべてのページでアドレス欄に鍵マークが付いているか自分で確認できる
鍵マーク6. 鍵マークの証明書の期限と、自動更新かどうかサーバー会社
相談フォーム7. テスト送信して、受付用のメールに届くか自分で確認できる
相談フォーム8. 送信先に退職者や私用のアドレスが入っていないか制作会社
相談フォーム9. 送られた内容の控えがサーバーにたまっていないか制作会社
相談フォーム10. マイナンバーや病名などを書かせる欄がないか自分で確認できる

PHPの版については、2026年10月に深刻な弱点が公表されたばかりです。背景は2026年10月のPHPの脆弱性、士業事務所のホームページは何をすればいい?で解説しています。相談フォームの4項目は相談フォームに書かれた内容はどこを通る?とあわせて見ると理解しやすくなります。

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分野4〜5:管理アカウント・契約と名義

次は、ホームページを「誰が管理しているか」にかかわる項目です。普段は目に見えませんが、トラブルが起きたときに対応の早さを左右します。

  • 11. 管理画面に入れるアカウントの一覧を出し、今いる人だけになっているか
  • 12. 管理画面のパスワードが推測しにくく、使い回しになっていないか
  • 13. 二段階の確認(スマートフォンへの確認コードなど)を設定しているか
  • 14. 以前の制作会社や退職者のアカウントが残っていないか
  • 15. サーバーとドメインの契約者が、事務所または所長の名義になっているか
  • 16. サーバーとドメインの更新月と、更新案内が届くアドレスを把握しているか
  • 17. 制作会社との保守契約に、何が含まれているか(PHPの更新・復旧など)を書面で確かめたか

名義が制作会社のままになっていると、制作会社と連絡が取れなくなったときに更新や引っ越しができなくなることがあります。事務員さんが交代した直後の事務所は、事務員さんの交代・退職時に、ホームページの管理アカウントをどう引き継ぐかもあわせてご覧ください。

分野6:顧問先向けページと載せている内容

最後は、ホームページに載せている内容そのものの点検です。安全の話と少し離れるように見えますが、古い情報や、見えてはいけない情報が残っていないかは、守秘と信用の両方にかかわります。

  • 18. 顧問先向けの様式や案内のページが、合言葉なしで誰でも開ける状態になっていないか
  • 19. 記入例や事例紹介に、実在の顧問先や相談者が分かる情報が残っていないか
  • 20. 料金表・取扱業務・所属会の登録情報が、今の内容と合っているか

料金表や取扱業務、事例紹介の書き方については、所属会ごとに広告にかかわる決まりがある場合があります。表現に迷うときは、所属の税理士会・社会保険労務士会・行政書士会にご確認ください。顧問先向けページの扱いは顧問先との書類のやり取りをホームページで行うときの注意点で詳しくまとめています。

点検を続けるコツ

チェックリストを印刷し、点検した日付と担当者、「?」の項目を書き込んで、事務所の共有フォルダに保管しておきましょう。翌年は前年の記録と見比べるだけで、変わったところがすぐ分かります。

点検で「?」が多かったときは

初めて点検すると、「?」がたくさん付くのは珍しいことではありません。むしろ、分からない項目がはっきりしたこと自体が前進です。「?」の項目をまとめて制作会社に送り、一つずつ答えてもらいましょう。

毎年の点検に加えて、ふだんの変化に気づける仕組みがあると安心です。HPドクターのAIみまもり+AIチャット(AI相談プラン)は、月額1,500円・14日間無料で、週3回(月・水・金)貴事務所のサイトを診断し、変化があった時だけお知らせします。チェックリストの項目で分からないことは、AIにその場で相談できます。人に相談したい場合は、月額20,000円・50,000円(税別)の助言プランがあり、作業は別途お見積もりです。今の制作会社との契約はそのままでかまいません。

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「?」の項目を制作会社に聞くときは、項目の番号をそのまま使って「チェックリストの1・4・6・9について教えてください」と送ると、やり取りが短く済みます。答えが返ってきたら、チェックリストに書き込み、次の年の点検で同じ質問をしなくて済むようにしておきましょう。制作会社との保守契約の中身を見直すきっかけにもなります。

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よくあるご質問

点検は年に一度で十分ですか?

全項目の見直しは年に一度を目安に、相談フォームのテスト送信は月に一度など、項目によって頻度を変えるのがおすすめです。大きな弱点のニュースが出たときは、その都度、土台と部品の項目を確かめてください。

事務員さんだけで点検してもよいですか?

多くの項目は事務員さんに確認してもらえます。契約の名義や、料金表・事例紹介に載せる内容など、事務所として判断が必要な項目は所長も目を通してください。

制作会社に点検を頼むと、費用はかかりますか?

保守契約の内容によって違います。点検が契約に含まれているか、含まれていない場合はどのくらいかかるかを、事前に確かめてから依頼すると安心です。

チェックリストで全部に丸が付けば、安全と言えますか?

大きな見落としが少ない状態とは言えますが、新しい弱点は後から見つかることがあります。点検とあわせて、変化に気づける見守りの仕組みを持っておくことをおすすめします。

この記事は、税理士・社労士・行政書士事務所のホームページの見守りと相談を担当する「HPドクター」編集部がまとめました。